« スピードダウンですか | トップページ | 今宵は早く帰ってこないと »

2013.09.08

木村秋則氏講演会@京都

Book20130908_2 我が家のチラシチェッカーである妻が、NHK文化センターのチラシで発見してくれたこの特別講演会の企画。以前「奇跡のリンゴ」の本を読んでこの方には関心があったので、速攻で申し込んでおいたのでした。

満員の会場に現れた木村さんは、どうみてもそこらへんに居る農家のおっちゃんが農協の会合に出てきたといういでたちでしたが、いさ語り出すと青森の方らしいイントネーションとスムーズな語り口で心の温かい方やな、と思いました。
内容は11年かけて花を咲かせた世界初の無肥料無農薬(→自然栽培)のリンゴ栽培の苦労話も少しありましたが、だいたいがその後と現在の話で、後は、木村さんがご自分の思いを語るというスタイル。最後に今年公開されたご自身がモデルとなっと映画にも触れられてました。
家庭菜園をやっている方にも適用できるトマトとじゃがいもの斬新な植え方のお話もあって、これは来年試してみようと思いました。

木村さんの提唱される自然栽培とは、要は土が本来持つ生物多様性を引き出してやる、ってことなんですよね。昆虫とか虫とか微生物とか、いろいろ生き物たちが複雑に関係しているわけですが、それを今の人の世の中に置き換えてみると、いろいろ考えさせられるものがありました。
話が興味深かったせいか、思いっきりあっという間に過ぎた二時間でした。

後の質疑応答の中で、ネットでは書き込みを見ていたのですがフクイチの近くで育てた稲の話が出て来て、木村さんは自然栽培で育てた米からセシウムは検出されなかったと明言されました。これは生物多様性が関係しているのかな、と言われてましたが、まだ何がどうしてそうなったかはよく分かっていないようです。
しかし木村さんからそのことを聞いたことで、私はフクイチ事故の将来に微かですが希望を持ちました。もし、仮に、生物多様性が放射性物質をなんとかしてくれるなら、放射性物質を移動して除染と称しているところや、人工物やや一般の農地ではない自然そのものの環境からなら、自然の力による「浄化」が始まるのではないかという希望です。
そういう力が自然にあるのかどうか、知見のレベルを上げていくことは必要になってきます。原発がどうとか、放射能がどうとか、私たちは対立している場合ではないのです。フクイチ事故を収束させるという目的が日本国民の間で真に共有された時、何かしらの大きな力が生まれるような気がしました。とりあえず今は現時点での確立された知見に従い、同時にその知見のレベルを上げていけば、もしかすると、もしかすると、ということがあり得るように思います。

そんなわけで、今日は行かせてもらって良かったな、と言える実りある機会でした。ネタを見つけてくれてありがとう>奥さん

|

« スピードダウンですか | トップページ | 今宵は早く帰ってこないと »

今日のできごと」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/22776/58155375

この記事へのトラックバック一覧です: 木村秋則氏講演会@京都:

« スピードダウンですか | トップページ | 今宵は早く帰ってこないと »