ちょっと前のNHKの滋賀ローカルニュース枠で、この話題を取り上げてはりました。
テントの下にテーブルを広げ、観測機器を準備しようとしているはなから比良おろしでテントが勢いよくブワっと飛ばされ、そこにすかさず「今日は絶好の観測日和…」と絶妙のタイミングでナレーションが入ってきたのには笑いましたw
比良おろし。琵琶湖の西にそびえる比良山系から琵琶湖に向かって吹き下ろす強風というよりはほとんど暴風です。
JR西日本ユーザーの方なら、湖西線が強風で不通になったりサンダーバードが米原廻りになって30~40分の到着遅れを発生させることはご存じと思いますがその原因となる局地的な風のことです。場所的には蓬莱駅から北小松駅の、比良山が琵琶湖に向かってガッと落ち込んでいるところで、過去には防風柵を作るとかいろいろ手立ては講じられてきているのですが、投資がなされてきたわりにはどうもさっぱりやな、と私には思われます。
あまりにも局地的な気象現象ということで普通の天気予報では限りなく予測が困難なので地域的にはやっかいものだったのですが、それを予測するシステムの開発が進んでいるそうです。
(京都新聞サイトから↓)
突風「比良おろし」の発生予測 京大研がシステム開発
比良山系から琵琶湖へ吹き下ろす突風「比良おろし」の発生をスーパーコンピューターで予測するシステムを、京都大生存圏研究所(京都府宇治市)の古本淳一助教らのグループが開発した。鉄道ダイヤの乱れを少なくしたり、小中学校や船舶に注意を促したりするなど住民生活での活用に向け、精度の向上を目指している。
比良おろしは大津市北部の南北約10キロ、東西数キロの範囲で秋から春にかけて吹く局地的な突風。最大瞬間風速は50メートルにもなり、JR湖西線で電車の運転見合わせをたびたび起こしている。…
個人的には、(1)季節の変わり目(2)しっかり雨や雪が降った後(3)比良山系に傘雲がかかっているのが見える と比良おろしが吹く予感がするのですが、あくまでもそれは大津の南のほうからの見立て。
実際に数時間前から予測をして予報が出せるとなると、この研究はかなり良い話です。なんとか完成させてもらいたいものです。
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