そもそもこの第三者委員会が調査を開始するまでにタイムラグがあまりにも長くなったため、正直あまり期待はしていなかったのですが、その割には内容のある報告書にまとまったようですね。
作成にあたった委員会の方々のご尽力には頭が下がります。ありがとうございました。
(京都新聞サイトから↓)
いじめ、自殺の主要因 大津・第三者委報告書
大津市で2011年10月、中学2年の男子生徒=当時(13)=が自殺し、いじめとの関連が指摘されている問題で、事実解明を進めてきた第三者調査委員会が市に31日に提出する報告書に、同級生によるいじめが自殺の大きな要因になったとする判断を盛り込むことが30日、分かった。焦点だった、いじめと自殺の因果関係を認める内容となる。
第三者委は約5カ月の調査の中で、同じ中学に通う生徒や教師、市教育委員会幹部、遺族から聞き取りを進めた。学校や市教委が残した資料と合わせて、いじめの事実を確定した上で、複数の観点で自殺の原因を考察した結果、いじめが大きな要因になったとした。…
まぁそうでしょう。
主因は「いじめ」だったと私もそう思っていますが、そこに至るまでさまざまな副因とか背景があったことを押さえておかねばなりません。残念ながら、この報告書でも網羅し切れていないことがあるでしょう。発表できないこともあるでしょう。地元民にはいろいろ思うことがあります。
彼がその選択をしたのは、その選択肢しか選びようがなくなっていたからです。自分自身はもちろん、自分の大切な家族や友人知人がそういう状況にならないようにするにはどうしていけば良いか、ちゃんと考えていかないといけません。
報告書は今日コッシー市長のところまで届きましたが、問題はそこからです。
先生方、学校、教育委員会には是非報告書を受け止めてもらいたいところですが、そもそもそのあたりは外からの報告とか指摘を受けて動く仕様にはなっておりません。
今まで自立を誇る一方で自律をさんざん怠ってきた組織には、何か問題が起こったからと言ってまともな対応は望めません。
[2013/2/1追記: 京都新聞サイトから↓]
いじめが「直接的要因」 大津中2自殺、第三者委
大津市で2011年10月、当時13歳の男子中学生が自殺した問題で、市の第三者調査委員会(委員長・横山巌弁護士)は31日、いじめが自殺の「直接的要因」とする報告書を越直美市長に提出した。学校は自殺前にいじめを認識しながら有効な対策をとらなかったと指摘し、自殺後は原因を家庭問題とする見解を示した市教委の対応を「組織防衛」と批判した。市内全教員の研修など再発防止の提言も盛り込み、市教委が今後5年間、取り組みの成果を市長に報告するよう要請した。
第三者委は昨年8月以降、生徒や教師ら56人から計62回の聞き取りを実施。積み上げた事実から分析を進めた。…
ちなみに現在の大津市ではあの教育長が任期をまっとうして退任した後、その席は空席です。どうするんでしょうかね。
そして、例の三人組はいっこうにこの状況を受け入れようとはしていない模様。
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